入札公告とは?活用方法や情報収集の仕方を解説!

「入札公告とは? どのような内容?」「入札公告を探す方法がわからない」

以上のような疑問や悩みをお持ちの方は少なくないかと思います。入札公告は、入札参加をするために、一番最初に確認する情報です。

そこで今回は、入札公告とは何かについて解説していきます。入札公告の詳しい内容や、効率的な探し方について、確認していきましょう。

入札公告とは

入札公告とは、発注機関が入札に関する情報を公開することです。

内容としては後ほど詳しく解説しますが、入札参加のための条件や日時等が記載されています。入札に参加するために、まず最初に確認する情報であると言えるでしょう。

最近ではインターネット上で公開されるのが一般的です。場合によっては官報や新聞への掲載や、発注機関の窓口で配布されることもあります。

入札公告の内容

入札公告の内容については、「予算決算及び会計令」に、以下のように規定されています。

  • 競争入札に付する事項
  • 競争に参加する者に必要な資格に関する事項
  • 契約条項を示す場所
  • 競争執行の場所及び日時
  • 保証金に関する事項

ここからは、具体的な例も確認しながら、ひとつひとつの内容について確認していきます。

競争入札に付する事項

競争入札に付する事項とは、入札の内容を簡潔に示したものです。簡単に言うと、入札公告の件名・タイトルということになります。実際にあった競争入札に付する事項として、以下のようなものが挙げられます。

  • 令和6年度 京浜港室の木宿舎建具改修工事
    (国土交通省関東地方整備局 工事)
  • 自動車整備(タイヤ組替え・交換)単価契約その1
    (東京都 物品の買い入れ等)

件名を見ただけでどのような案件なのかが分かるようになっているのが特徴です。まずは競争入札に付する事項を確認し、案件の概要を確認することになります。

競争に参加する者に必要な資格に関する事項

入札に参加するにあたって、必要な資格または参加することができない者などの記載です。暴力団との関係がある事業者や、破産手続開始の決定を受けてから復権を得ない者などが、参加できない例として挙げられます。

また、案件ごとに以下のような細かい参加条件が設けられている場合もあります。

  • 特定の実績(工事実績など)があること
  • 特定の資格を保有した技術者が在籍していること
  • 現場の近くを勤務地としていること
  • 入札参加資格を融資、特定の等級の決定を受けていること`

以上の他にも、案件によって入札に参加するための条件が設定されていることがあるため、注意が必要です。入札参加を検討する際にはよく確認のうえ、自社が参加できる案件なのかを見極めるようにしましょう。

契約条項を示す場所

入札公告には、書類が配布される場所や説明会の場所、日時なども記載されています。発注機関の窓口のほか、ウェブサイト上で情報が掲載されているアドレスなども示されます。

入札案件に関する書類や説明会は、入札参加や落札のために重要な情報と言えます。こちらの記載もよく確認し、入札の準備を進めるうえでの情報収集を行いましょう。

競争執行の場所及び日時

入札の手続きが行われる場所や日時も記載されます。

入札の締め切りや落札がいつ決定するか、どこに何を提出する必要があるかも、入札公告により確認できます。入札参加では提出する書類もあり、もちろん期限は遵守しなければなりません。競争執行に関する記載を読みこみ、手続き上のスケジュールをよく確認しておく必要があります。

保証金に関する事項

入札保証金に関する事項についても記載があります。

入札保証金とは、落札者が契約をしなかった場合に被害を抑えるため、入札時に納めさせる保証金です。保証金は案件によって納める必要のあるもの、納める必要のないものがあります。また、一定の競争入札参加資格を有することで、保証金が免除される場合もあります。

入札公告を探す方法

入札公告を探す方法として、以下のようなものが挙げられます。

  • 発注見通しの確認
  • 官公庁の運営するウェブサイトの確認
  • 入札情報サービスの利用

ここまで確認してきたとおり、入札公告には入札参加・落札のために、重要な情報が数多く記載されています。そのため、自社に合う案件の入札公告に関する情報は、見逃すことなく、できるだけ素早く収集する必要があると言えるでしょう。

ここからは、入札公告を見落とさないために、効率よく探す方法について解説していきます。

発注見通しの確認

発注見通しとは、公示するであろう入札案件を事前に公表する見通しのことです。

4〜5月になると各発注機関が、入札案件を事前に「発注見通し」として公表します。発注見通しを確認することで、入札公告が公開される前から、どのような案件があるかを事前に知ることが可能です。自社が参加する案件の目星を付ける意味でも、重要な情報と言えるでしょう。

ただし、あくまでも見通しであり、中には入札案件にならないものもある点に注意が必要です。発注機関によって、発注見通しを検索するためのウェブサイト上のページも存在します。まずは興味のある官公庁のウェブページからチェックしてみましょう。

官公庁の運営するウェブサイトの確認

発注機関ごとに、ウェブサイト上で情報を公開している場合も多くあります。

受注したい機関が決まっている場合には、個別の機関・自治体ごとにウェブサイトをチェックすることで、入札公告に関する情報を集められます。

また、複数の省庁や自治体の情報を横断的にチェックできるサービスもあります。例えば、国の省庁の入札情報を公開している調達ポータル等です。都内や県内の自治体が共同して運営しているサービスなども挙げられます。

以上のようなサービスも利用しながら、興味のある発注機関に絞って情報収集を行うのも効果的です。

入札情報サービスの利用

民間で提供している入札情報サービスを活用することで、より効率的に情報収集が可能です。

有料ではあるものの、各発注機関が公開する情報をひとつひとつ確認する手間を省くこともできます。サービスによっては最新の情報が通知されるものもあり、大幅な効率アップが見込めるでしょう。

まとめ

入札公告とは何か、その内容や、情報収集の方法について解説してきました。まとめると、以下のようになります。

  • 入札公告とは、発注機関が入札に関する情報を公開すること。インターネット上などで公開される。
  • 入札公告は、入札に参加するために必要な資格や、手続き上の場所・日時などの記載がある。入札参加のうえで重要な情報と言える。
  • 入札公告の情報を見逃さないためには、発注見通しの確認や、発注機関のウェブサイトをチェックする必要がある。民間の入札情報サービスも導入すると、より効率的である。

入札に参加し、落札をして契約するためには、事前の情報収集が重要です。入札公告はそのための一歩として、非常に大切な情報源と言えるでしょう。

入札参加を検討する場合は、まず入札公告をよく読みこむことをおすすめします。

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